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看板に引かれてラーメン参り?

森美術館で「小谷元彦 幽体の知覚」を観た帰り、お腹が空いたな…と思いながら六本木ヒルズから地下鉄へ繋がるエスカレーターを降りる。

この界隈はそういう土地柄なので仕方が無いのだろうが、イマイチ食べる場所に迷ってしまう。
嘗てはエスカレーターを下ったところにパスタ屋さんがあって、お手頃価格の食券を購入しサッと作ったパスタを手軽に食べられたのだが、それも海鮮丼屋さんになってしまっていまはもうない。

どうしたものかと思案しなががら降っていると、「ラーメン TETSU 12/15 OPEN」の看板が。
看板に釣られて店舗へ向かう。


14時だというのに、4人ほどのお客がお店に入りきれず並んでいる。
券売機はタッチパネルになっていて「特製つけ麺大盛り」を注文。

お店は店員が互いに声を掛け合いながら、混みいった店内を少しでも回転よく言えばしようとしていたが、満席のお客とつけ麺の悲しさか、出てくるのに10分はかかった。

とはいえ、待たされただけの事はある。
「アタリ」を引いた。


スープは豚骨魚介の濃厚なダブルスープで魚粉が底に沈んでいる事もあって魚介が強く感じられたが、脂や魚粉で誤魔化さず、豚骨の臭みや魚介の臭みも無く丁寧に作られている印象。
また、柑橘系とナッツのような隠し味が効いていて、丁寧でバランスの良いところに個性を主張している。

麺は極太の縮れ麺で、スープに負けないボリュームだが、主張はやや控え目。

煮玉子は味が染みていて、久しぶりに美味しい玉子を食べた。
メンマも歯切れよく、焼豚も悪くない。
スープのインパクトに比して、焼豚とメンマは若干印象が薄く感じた。

スープ割りの味の変化も楽しめたので、次回は通常のラーメンも食べてみたい。


大江戸線で代々木まで行き、山手線で池袋へ行ってみる事にした。
しかし、僅か1時間という短い時間では目的があるならまだしも、ぶらつくには時間が足りない。

主に東口を歩くが、ラーメン屋さんの多い事に今更ながら気づかされた。
夏に歩き回った時には気が付かなかった。

そして数年前に食べに行ったラーメン屋さんが「七志」だった事も今回の収穫だった。
嘗てそこで食べていたら、店主と店員がその時居ない要領の良過ぎる後輩店員の扱い方について相談していたのがラーメンの味以上に印象に残っていたから記憶していたのだが…。

次は池袋のラーメン屋さんを探ってみようかと。


思いもよらぬ発見が楽しい一日だった。

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