21_21 骨 その2
印象に残っている作品は以下の3つ
■Galvanic Frame (MONGOOSE STUDIO)
→3人掛けくらいの椅子の下の無数の支柱にセンサーが設置されて
いて人が座ると何処にどのくらい荷重が掛かっているかが解る。
椅子の「支柱」という静的な物に力という動的なエネルギーが
加わる事で「骨格」となる。
■another shadow (緒方ひさと + 五十嵐健夫)
→大きなプロジェクターの前に立ってできる自分の陰が三角形の
ポリゴンで構成された分身として複製される。
陰という外観の輪郭にポリゴンという人工的な骨格を与えられ
る事で、自身を纏いつつも異なる意志を持った存在として分離
する面白さ。
■CRASH (THA/中村勇吾)
→トラス構造体が画面上からゆっくりと落下、画面下で衝突・
破壊するプロセスをCGで再現。
「+ / - infinite between 0 and 1」でも想起させたCG原理
主義的なパソコンの現体験が再び。
今回も実に刺激的な作品に出会えて面白い展覧会だった。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展を観て(2017.07.14)
- 宮島達男「LIFE (complex system)」を観て(2017.04.14)
- 「絵巻マニア列伝」を観て(2017.05.05)
- 「大エルミタージュ美術館展」を観て(2017.06.16)
- 「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」を観て(2017.05.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント