「建築倉庫ミュージアム」へ行って

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ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展を観て

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「 アスリート展」を観て

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最近観た映画(2017/6)

■崖

フェデリコ・フェリーニ監督による1958年の映画。

詐欺師のオーギュスト、ピカソ、ロベルトは、牧師に化けて田舎の人々から寄付をくすねては豪遊を繰り返していた。
だがピカソの妻は詐欺師であることを知らなかったが疑いを持つようになっていた。
そんなピカソに堅気になるよう勧めるオーギュストだった。
しかしオーギュスト自身も長い間離れ離れになっていた娘と再会し、子を持つ親の自覚が芽生え始める。
そこへ同じ手口で訪れた農村に娘と同じ年頃で足の不自由な女性がいたのだが…。

今まではフェリーニの幻想的な作品ばかりを見てきたが、この作品はそんな中でも道徳的な作品として観ることができる。
オーギュスト演じるブローデリック・クロウフォードの演技は秀逸で、足の不自由な女性との話の中で葛藤する姿はこの映画のハイライトだろう。

ちなみに「魂のジュリエッタ」に主演していたフェリーニの妻であるジュリエッタ・マシーナもピカソの妻役で出演している。


■悲しみよこんにちは

ジーン・セバーグ主演による1957年の映画。

セシルは離婚した父のレイモンと伴にコート・ダジュールの別荘でバカンスを楽しんでいた。
移り気の激しいレイモンは明るく陽気な恋人のエルザと関係にあったが、亡き母の友人で知的な女性アンヌがやってくる。

レイモンはエルザと別れてアンヌと結婚すると言い出し、それまで自由奔放な生活を送っていたセシルに勉学に励むよう干渉し始める。

セシルとアンヌの摩擦は、セシルとの交際を禁じられた恋人のシリル、レイモンと別れたくないエルザを結託させ、レイモンとアンヌを別れさせる計画を企てる…。


この作品で短い髪型が流行し「セシル・カット」と呼ばれたのだそう。

この作品の後、ジャン=リュック・ゴダール監督・ジャン=ポール・ベルモンド出演の「勝手にしやがれ」で人気が上がる訳だが、本作ではクールビューティーな風貌に若々しい演技が加わり、コート・ダジュールを駆け巡る姿は妖精のよう。

若くして亡くなり寡作であったが「大空港」も見たので、代表的な作品は一通り見たといったところだろうか。


■地下水道

アンジェイ・ワイダ監督による1957年の白黒映画。

第二次世界大戦末期のポーランドで起きたワルシャワ蜂起は20万人もの民間人が犠牲になる中、最終局面を迎えていた。
サドラ中尉率いる中隊はドイツ軍に包囲されたため、地下水道を通って街の中心部に進出することになった。
しかし、狭く悪臭立ち込める迷路のような地下水道に行く手を阻まれ、中隊は散り散りになりそれぞれ悲劇的な最後を迎える。


「世代」・「灰とダイヤモンド」と伴にアンジェイ・ワイダの「抵抗三部作」の二作目。

地下水道の暗さ・熱気・臭気が伝わってくるような映像と、そこで悲劇的な最期を迎える人々の生への執着と死を迎える諦めが生々しく描かれている。
意識が朦朧とした手負いの男性を連れて出口を見つけたものの柵に覆われ外へ出られない女性が発した「目を開けないで、太陽が眩しいから」というセリフや、ラストの一人だけ地上に出られたが後に続く者が一人もいない事に気付くと再び地下水道へと戻っていくシーンは、この映画のハイライトだろう。

この作品を見ていると、どこか後の「八甲田山」の死の彷徨を彷彿とさせるし、押井守の「ケルベロス・サーガ」にも通じるモノがあるように感じられる。

ポーランド映画の奥深さを知る良作だと思う。

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