最近観た映画(2017/8)

■カリビアの夜

フェデリコ・フェリーニ監督による1957年の映画。

娼婦のカリビア(ジュリエッタ・マッシーニ)は、いつも男に騙されてばかり。
男にバッグを盗られて川に突き落とされたり、映画スターに誘われたが元カノにヨリを戻されたり、催眠術にかけられて見世物にされたり。
そんなカリビアに一目惚れしたという男性が現れデートを重ね、ついにプロボーズをされたカリビアは…。

貴族の退廃的な遊興を描いた「甘い生活」や教訓的な「道」・「崖」といった作品同様ネオ・リアリズムに類する映画に括られるが、逞しく生きる姿とラストシーンに救いを感じる。

騙されても騙されても起き上がって逞しく生きるカリビアをフェリーニの妻であるジュリエッタ・マッシーニが熱演している。
この二人の関係は伊丹十三と宮本信子に通じるような気がする。


■華麗なる対決

ブリジット・バルドー、クラウディア・カルディナーレ主演による1972年の映画。

とある医師がとある牧場に原油が眠っていることを突き止め、牧場の契約書と油田の地図を持って汽車に乗るが、5人姉妹の列車強盗によって地図と契約書がバラバに。
5人姉妹の列車強盗は牧場の契約書を、4人の弟を持つ女流れ者が油田の地図を手にしたことで起きる騒動をコミカルに描く。

“BB"ことブリジット・バルドーと”CC”ことクラウディア・カルディナーレの共演による、気軽に楽しめるイタリア女優がフランス語を喋るアメリカ西部劇。

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最近観た映画(2017/7)

■道

フェデリコ・フェリーニ監督による1954年の映画。

旅芸人のザンパノ(アンソニー・クイン)に1万リラ(約5千円)で買い取られたジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)は、少々頭が弱いが純粋な心の持ち主。
粗野で乱暴なザンパノの態度に嫌になり逃げ出したこともあったがショー。
二人が合流したサーカス団で、ザンパノと因縁のある陽気な綱渡り芸人イル・マットと出会い、ジェルソミーナはラッパを教えてもらい、サーカス団の団長からザンパノから別れてサーカス団と行動を共にしようと誘われる。
ところがザンパノとイル・マットが大げんかをしザンパノが警察に連行されると、イル・マットは「小石の話」をしてジェルソミーナはザンパノと行動を共にすることを決める。
ザンパノを迎えに行ったジェルソミーナとの二人旅がまた始まったが、そこへまたイル・マットと再会、ザンパノは誤って彼を撲殺してしまう。
警察沙汰になるのを恐れたザンパノは偽装工作をするが、一部始終を目撃したジェルソミーナは…。

フェリーニ監督の代表作ともいえる作品。
「小石の話」はここから始まったともいえるのだろう。

大した芸も持たず料理も下手で何の役にも立たないと思われていたジェルソミーナがどれだけザンパノを支えていたかをザンパノ本人は気づいていない。
そして、ジェルソミーナは最初はそのことも気づかず嫌悪しか覚えていなかったが、「小石の話」から自覚するようになる。
しかし旅芸人として売られていく際にジェルソミーナが海を見たように、ザンパノはジェルソミーナを失った後海を見てそれを自覚し嗚咽する。

監督・脚本だけでなく、無垢なジェルソミーナを演じるジュリエッタ・マシーナや粗暴なザンパノを演じるアンソニー・クインの演技も見事。


■殿方ご免遊ばせ

ブリジット・バルドー主演による1957年の映画。
フランス大統領の娘ブリジットは大統領秘書官でプレイボーイのミシェルに夢中だが、当のミシェルは興味がないばかりか、むしろ迷惑に感じていた。
しかし、狩猟場でミシェルがかつて付き合っていた女性と鉢合わせし、ブリジットと結婚する羽目に。
結婚しても女遊びを止めないミシェルにブリジットはある策略を巡らす…。

難しい事を考えずにブリジット・バルドーの魅力を楽しめる映画。
しかし、なるほどこうして夫婦の間に隙間風が吹き、次第に秘密が多くなるんだな…などと思ってしまった。


■世代

アンジェイ・ワイダ監督による1954年の映画。

ナチス支配下のポーランドで、主人公のスタッフは汽車で輸送中の石炭を盗もうとしたところ仲間を失ってしまう。
自らも怪我をしたが工員によって助けられ、自分も木工所で働く。
木工所の親方の指示で学校へ通い始めたが、共産党系抵抗組織の女闘士の演説を聞き、スタッフも抵抗運動に参加するが…。

ナチス支配下のポーランドを舞台に、経営者と労働者、血気盛んな若者と生活を守らなければなならない大人、政府系抵抗組織と共産党系抵抗組織といった問題を浮き彫りにしている。

これでワイダ監督の「抵抗三部作」を見終わった。

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「建築倉庫ミュージアム」へ行って

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ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展を観て

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