「スタートレックⅧ ファーストコンタクト」を観て
「スタートレックⅧ ファーストコンタクト」を観る。
新スタートレックシリーズ最大の敵である「ボーグ」との戦いを描く。
「ボーグ」は機械化された一つの意思であり、異星人の肉体(有機体)に機械を植え込む事で複製=個体を多く作り出す。
個体に個性は無く、一つの意思で共有されていて、一応それらを代表する個体として女の個体が存在する。
地球へ侵略を開始したボーグの巨大な立方体の宇宙船「キューブ」を破壊したエンタープライズだが、キューブの中にある球体の宇宙船「スフィア」はタイムワープし地球をボーグの支配下に置いてしまう。
タイムワープの後を追ったエンタープライズは「スフィア」を破壊する。
そのタイムワープした時代というのが、人類がタイムワープに成功した前日であり、その船は「スフィア」の攻撃で損傷していた。
つまり、タイムワープを阻止することで「ボーグ」は地球を侵略しようと企てている。
タイムワープを成功させようとしている科学者は、世紀の大冒険を前にしてその恐れと責任からか、ロックを大音量で聴きながら酒を浴びるように呑んでいる。
ボーグに襲われた経験のあるピカード艦長は、彼らの習性を良く理解している一方で、「白鯨」よろしく個人的な復讐心から感情的になり、冷静な判断を下せなくなる。
常に進化と向上を目指すようプログラムされた「データ」は、ボーグに捕われてしまうが、そこで人間が感じる「恐怖」と「恋慕」を初体感する。
人類が初のタイムワープに成功し、異星人が先進文明と判断して接触を試みる「ファーストコンタクト」に結果として成功するのだが、その成功にはこうした夫々の「ファーストコンタクト」が潜んでいる。
そしてもう一つの「コンタクト」である、「触覚」。
感動と信頼と親愛を構築する肌と肌との触れ合いは、言葉以上に雄弁であり、言葉と文化と異星人の壁を越えていく。
何より人類が初めて接触した異星人は、ベールを脱ぐと耳がとんがっていて、人差し指と中指・薬指と小指をくっつけて「長寿と繁栄を」と挨拶をしてきたバルカン人だったというのがとても良かった。
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